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花様年華

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花様年華
なにかと話題になるこの映画を何年かぶりに鑑賞。
何が良いかってチャイナドレス。
マギー・チャンの華奢な女性の美しさはもちろん、若干肉の乗った女性の体もまたきちんと女性らしく美しく見せてくれる絶妙のシルエット。そして当時を思わせるテキスタイル。
付かず離れず。
奥ゆかしいのは時代かとも思えるけど、両伴侶は素早く不倫。
息遣いが聞こえてきそうな近いアングルと湿っぽい音楽が更に映画を引き立てる。
永年愛される映画はやはりいつ観ても良い。



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by dandanjunjun | 2018-06-29 01:33 | 映画 | Comments(0)

BPM

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ローラン・カンテ監督。
90年代、まだ「エイズ」が=「死」だった頃のこと。
act up paris というエイズ活動家団体に属していた監督が、当時の様子を描いた。
これは確かにそういう映画なんだけど。
まず、この団体の会議風景に日本との違いを。
きちんと秩序を設けた上での荒々しい発言。
背景には悲しい現実があって一刻も争う友人たちがいるからこそだし、もちろん自身にも「死」の恐怖が。
怖い  という思いを抱きながら、それでもなんとか食い止められないかと、国と製薬会社に立ち向かってゆく。
「暴力」に訴えるべきか。
話し合いを続けるべきか。
埒が明かない、逃げ腰の相手をどうしたら動かせるのか。
知識をきちんと身につけた上で、同じ席について意見を言う努力。
ごまかせない強さをみんなが持っている。
何故生きたいのか。
社会のマイノリティであったり、なかなか認められない同性愛者たち、薬物で病気に罹った人たち。
いつ死んでもそのときが楽しければ・・・なんて思って生きてはいない。
目に映るものが美しいから少しでも永く。
愛する人のそばで笑っていたい。
この映画、ものすごく「生」を感じる。
どんどん弱っていく身体からもにじみ出てくる「生」。
美しく強い「生」がピリピリと伝わってくる。
良い映画。



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by dandanjunjun | 2018-06-28 14:38 | 映画 | Comments(0)

愛し過ぎた男

愛し過ぎた男
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実際の事件を映画化。
ギョーム・カネが弁護士。
カトリーヌ・ドヌーブは弁護士の助言でカジノの社長に。弁護士は野心家で抜け目がない。女たらしで借金も。
離婚して帰って来た娘はいつしか弁護士に惹かれ、社長である母親と対立する。
株を売って自由にしたい娘だが、経営が上手くいってない母親は渋る。
弁護士は愛していたのかお金目当てか。
お金を手に入れた後、冷たくなった男を責め自殺未遂をした娘はその後失踪。
死体は見つからず、男は外国へ。
闘い続ける母親。
というのが事件と映画のあらすじ。
真相は藪の中。
タイトルにある「愛し過ぎた男」とは。
娘一人を愛し過ぎたなら問題ないけど、モテる、野心家、お金なしでプライドは高く、心底人を愛してはいない。
好きになったのが運の尽き。
娘役はアデル・エネル。
ガタイが良くて自由で、男にのめり込むようには見えなかったが。
日曜日に観た「BPM」にも出てた。
この映画の話は次回。

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by dandanjunjun | 2018-06-27 17:31 | 映画 | Comments(0)

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劇場で観たのもあるけど、まずは録画で観たこれを。
「永い言い訳」って本木雅弘主演の日本映画があった。どっちが先かわからないけど、突然妻を亡くす男という設定は同じ。
どちらも泣けない夫。
妻を愛していたのか。
このジェイク・ギレンホール演じる夫は、妻を見ていない。
知らない。
だけど、他のことにも興味がなかった。
浮気をしたり、不満を持っているのでもなく空っぽだったみたい。
妻を失ってそれに気がついていく。
思えばいつからかこの役者さんいいなと。
だけど今回本当に良かった。
ベタではあるけれど出会った女性の息子がまた素晴らしく。
空虚な男とぎっしり詰まってお溢れそうな少年。
どちらからともなく近ずいていく。
空っぽのコップにどんどん水が満たされていくような感覚。
人って壊れるし、直せるんだと。


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by dandanjunjun | 2018-06-26 10:58 | 映画 | Comments(0)

モン・ロワ

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モン・ロワ
マイウェン監督。
女性監督でこの主演女優は私も前に観た映画の監督も。天は二物を与える。
なんてことはない話なんだけど。
そこら辺にありそうで、古典的とも言えるストーリー。
が、しかし、年代のせいか、ヴァンサン・カッセルが王様にも見えて。
人は自分にないものを追い求めてしまうのかなぁ。
手に入れたいという欲求と、ああなりたいという憧れ。
破滅しないで立っていられるのは、やはり根底に愛があったからかなぁ。
消えてしまって見えなくても、儚く散ってしまっても、一瞬でも輝きを放った愛は、その存在だけはどこかで主張しているのかもしれない。
そこにいたよ。
確かにあったよ。

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by dandanjunjun | 2018-06-20 14:14 | Comments(0)

ハッピーエンド

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ハッピーエンド
って全然それらしくないタイトル。
近くの映画館では1日2回上映の一週間だけ。
日曜日に観ようと思ったけど2本でギブアップ。
ささっと夕飯の支度をして夜の回に間に合った。
ハネケらしい不条理な感じは徐々に抜け、どちらかと言えば分かりやすくなってる気がする。
現代の社会問題。
寿命が延びて活躍できないのに生きる時間が増える。これは今から自分にも降りかかるかもしれないこと、もちろん長生きできない場合は違うけど。
どう生きるか。辛いね。
子供にも問題が。
両親の離婚。
SNS問題。
若い世代の問題。
男女。
問題だらけの現代を憂いてそれを表現する監督は多い。
ハネケもその一人だと思うけど、以前の作品のような強烈なインパクトを感じないのは自分がそれに慣れたからか。
それにしてもこの13歳の女の子。
かわいい。

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by dandanjunjun | 2018-06-06 00:14 | 映画 | Comments(0)

ザ・スクエア

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あまりにも強烈に感じたのでまずはこれ。
リューベン・オストルンド監督。
「フレンチアルプスで起きたこと」は突然の雪崩に遭遇した家族の柱である父親が、
逃げ出した
ということからの、人の心理をが露になっていくさまを意地悪に映した映画だったような印象。
この映画、そのとき思ったのは「ありえない」
私は母親だけど、父親だって子供置いて逃げ出さないんじゃない?って。
でもその皮肉な捕らえ方は面白かった。
果たしてその監督の次の作品は・・・。
さらに意地悪に。
でも、この作品は本当に怖かった。
人  と言うものが覆されるというか。
足元がふらつくというか、生きていることが虚像のように思えて体が緊張。
「美術界を舞台に、格差や差別と言った現代社会の問題をあぶりだし、痛烈な笑いをたっぷり交えながら、人間の本質を問いかけていく」
とあるけど、私はどこでも笑えなかった。
この怖さ、ミヒャエル・ハネケの映画でも感じた怖さに似てる。
群集の心理、そこに埋もれた悪。
見ればわかる明らかな悪じゃなく、綺麗な仮面をかぶった悪。
でもそれを私たちみんなが持っていて、どこにも優しさや真の平等なんてないんじゃないか。
と足元がぐらぐらしてるような気が。
恐怖って、こんなふうに感じるものかと。
パニックルームにいるような怖さをたっぷりと味わった。


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by dandanjunjun | 2018-06-04 15:05 | 映画 | Comments(0)

友罪

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観たい映画が溜まっていて、昨夜は久しぶりに はしご。
これは2本目にレイトショーで。
地方のシネコン、観客3名。
瑛太だよ、生田斗馬だよ。
二人は実力もある俳優さんでかっこいいだけじゃないけど、こういう役をやってくれると、観ないはずのお客さんが見てくれたりするのがいいと思う。
「重い」だとか「空しい」だとかにわざわざお金と時間を使うことは価値のあること という難しいことじゃなくて、ただ私も観ながらひたすら考えた。
「少年犯罪」
まだ人格形成が成されていない「子供」が罪を犯した場合の将来。
その被害者が子供だったら。
将来をある日突然断たれてしまった子供とその親にとって、加害者の将来はあっていいのか。
そもそも更生とは。
窃盗や傷害など、更生の期待ができるものと、そうでないものがあるように思う。
この映画にもあるように、少年院を出た加害者が本当に更生したのかは誰にもわからない。
「時間」で計るしかない今のシステムガ正しいのだろうか。
加害者にとっても被害者にとっても円満な解決はないけど。
佐藤浩市は未成年無免許飲酒で息子が幼い子供を撥ねて殺してしまった。
夫婦は離散し子供とも会わない。
10年後息子が結婚するという。
相手の人は妊娠している。
「罪を犯した人は幸せになってはいけないのか」
父親は「いけない」と言う。
かわいいに決まっている。自分の息子が罪を犯したってかわいいに決まっている。
その子の孫にだって会いたい。
でもそれは許されないという父親が身につまされた。
私もそう思う。
でも、そうじゃないかも、とくるくると思いが変わりながら映画は続く。
それぞれの人物の立場、思い、そして行動。
どれも正解なのかはわからないしこの映画に終わりはない。


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by dandanjunjun | 2018-06-01 13:48 | 映画 | Comments(0)