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あゝ、荒野

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これは賞を取ったりしてる作品なので今更ですがDVDで。
ヤン・イクチュン「息もできない」韓国映画、好きです。苦しいけど。
これは寺山修司原作の長編小説の映画化。舞台にもなってるんですね。
映画のこちら、キャスティングが素晴らしい。
脚本も現代(近未来)に置き換えて色んな要素をぶち込んでるけどぶれてない。
ぴりぴりした緊張感が前編後編ずっと続いて「息もできない」。
新宿の片隅で俯いて生きている青年。
全てを敵に回して闘い続けていないと立っていられない孤独な青年。
二人を引き寄せたのはボクシング。
ジムをしている片目の元ボクサーにユースケ・サンタマリア。
菅田将暉は迫真の演技で若さと共に輝いてるけど、このユースケ・サンタマリアのどこか情に溢れた、厳しい世界にいるのに軽妙で優しさを感じさせる男が抜群に良かったのです。でんでんも良かったし、高橋和也もこんな役上手い。
体張った女優陣も潔くって良かった。
良かった良かったって言うしかないくらい良かった。
ちゃんと意味がわかる。
どうしてこの人たちがこう生きるのか。
観ていてちゃんとわからせてくれる。
他には生き方が選べないということが悲しいけどわかる。
良かった。


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by dandanjunjun | 2018-04-23 11:00 | 映画 | Comments(0)

愛と追憶の日々

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間違いなく以前観てはいるはずだけど、WOWOWでやっていたのでつい観てしまう。
それは何故かというと。
やっぱりうまい、シャーリー・マクレーンもジャック・ニコルソンも。
デブラ・ウィンガーも素敵。
仲良し母娘の娘が癌で死んでしまうストーリーなのに、娘婿とそりが合わずギクシャクしてるのに。
一度はつきあったものの浮かれた隣の男(ジャック・ニコルソン)には別れを告げられるのに。
大して良い要素はないにも関わらずとても豊かで洒落た映画になっている。
娘の不倫だって前向きで。
相手を傷つけたり、不満の解消のためじゃなく、なぜか人助けのように見える。
特に中年に差し掛かったシャーリー・マクレーンとジャック・ニコルソンの絡みはとてもチャーミングで微笑ましい。
泣かせるだけじゃない、ぽっかりと開いた穴をみんなが自然に埋めようとする様が温かくて。
名作劇場だ。


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by dandanjunjun | 2018-04-20 16:35 | 映画 | Comments(0)

ベロニカとの記憶

カードの請求明細を確認したら身に覚えの無い項目が。うっかり忘れていることもあるので「思い出すかな」と考えてみたけど、やはり思い当たらない。
検索してもぴんとこない。
しかもドル建ての金額で更に疑惑が増す。
もしや息子が動画サイトかなにかで使ったかもと、聞いてみたけど「知らない。それ架空請求じゃない?」と言われカード会社に電話。
4000円弱を続けて3回。大きい金額ならすぐに気がつくけど、この数千円って案外見落としてしまう金額かも。
私は3回がひっかっかって考えたけど。
カード会社の対応があまりにも簡単で。
「身に覚えがないんですね。申し訳ございません。この請求は無効にします。再発防止のためカードの御利用中止、カード番号の変更を御了解下さい」
と。
え?全面的に私を信用してくれるんですか?
相手はわからないまま?
同じところの被害が既にあったのか、こういう対応で拍子抜けするくらい。
よくあることなんだ~。
皆様も御注意下さい。
さて
先日映画館で観た。
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シャーロット・ランブリングのこの手の映画は2本観たからもういいかなとも思った。
おじいさんとおばあさんの過去の話だろうしな~などと失礼なことをぶつぶつ言いながら、そう、時間で選んだ映画だった。
しかし、今回はさらにきっつい過去を辿っていく話なのでした。
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この顔。
シャーロット・ランブリングが笑わない。
冷たく強張った顔を崩さない。
この人の目って独特だから、ただでさえ冷ややかに見えるのが
今回はさらに怖かった。
そのくらい憎かったし、不幸でもあったんだと。
この二人、大昔にちょっとだけつきあってた。
彼女の家に招かれて、そこにいたのが問題の母親
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お料理をサーブしているのが母親役のエモリー・モーティマー。
どっかで見たな~とお思いじゃないですか?
私も気になって検索したところ
最近観直した「マッチポイント」の主人公の結婚相手。
スカヨハと浮気されてるお金持ちのお嬢ちゃん。
真面目そうであまり色っぽいとはいえない、しかもスカヨハ相手だし勝ち目なし。
ところがこの映画では「危ういお母さん」が良かった。
自然に娘のボーイフレンド誘惑しちゃう。
かわいらしい色気。
なんかどっか無垢。
ただ、そのストーリーが???
やや複雑で、よくわからないところもあるにしても
この娘の人生が、母親のせいでどうなっていくのか。
そして数十年後、母親が亡くなって。
自分にとって忘れ去ったいやな思い出。
その思い出の中で生きている人がいる。
全部背負ったまま。
主人公の男は、年をとり偏屈で思いやりがない。
妻とも離婚。妻の方からの別れ。
自己中心的で一方的。
古臭い頭で、見ててもイラつく。
自分が知りたい欲求を曲げない。
相手の様子を見ても気がつかない。
ただでさえひどい目にあったのに、年とってまた目の前に現れたらぞっとする。
「静」の映画だと思っていたら熱い熱を持った「動」の映画だった。
怒りを持って生きるって苦しいだろうけど老けないかもな・・・などと考えながら
枯れない という言葉を噛み締める。



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by dandanjunjun | 2018-04-13 16:03 | 映画 | Comments(0)

吉原炎上

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この手のものをちゃんと観てなかった。
公開当時はおそらくまだ私には早かった(大人にはなってるけど)。
wowowでやってたのを途中から、
豪華キャストはもちろんのこと、その一人一人が渾身の演技を魅せている。
正直、名取裕子って2時間ドラマのちょっと固いイメージしかなく。
こんなに綺麗だったのかと見とれてしまった。
美しさもさることながら、女優 と呼ばれる覚悟のようなものが伝わってきて画面から目が離せない。
それは名取裕子に限らず、画面に映る役者さんたちがそれぞれに持ち場を全うしているようで。
なんとも気持ちのよい、内容はさておき。
落語ではよく登場する「吉原」という場所。
「花魁」という言葉は下手すると今で言うアイドルのような存在だったと。
もちろん職業としての内容は全く違うけど。
「良い話」としての 郭話 が多いせいか、ついそんなイメージを抱いて。
でもそれはやっぱり綺麗ごと。
最後のおいらん道中 というのは絢爛豪華で人々を魅了しただろうけど、その支度のためにどれだけの犠牲や苦しみがあったのか。
不思議なもので「女郎」という日陰で蔑まれた存在でも、いつしかそこにプライドが生まれ。
自分の存在を肯定したいと思うのは人としてどこで何をしていたって当然だろう。
「幸せになりたい」と願うのに、真っ暗闇からのスタートで身を削って生きている女たちには「幸せ」の意味もわからない。
そういう光と影を見事に見せてくれた。
まんとも艶っぽい二の宮さよ子、かわいく気風が良いかたせ梨乃、藤真理子ってこんなに良いの?!って知らないだけか。
西川峰子の怪演には腰を抜かすね。
俳優人も良かった。
今更私なんかが言うまでもないけど、これは日本映画の傑作。



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by dandanjunjun | 2018-04-10 11:36 | 映画 | Comments(0)

ラブレス

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LOVELESS
「愛が無い」
って訳すわけじゃないらしい。
調べたら、丁度先週末から福岡で。
上映館1つ。
しかもシネコン。
ってことは
ミニシアターで上映しないかも。
というわけで、土曜日のレイトショーに。
帰りの電車が途中までしかない。
その駅まで車で行ってから電車で。
JR博多駅の駅ビルの上のシネコンは週末ごった返しておりましたが。
この映画をこの回に観たのは5人くらい。
最初から最後まで張り詰めた冷たいロシアの空気。
言葉にしたら陳腐になりそうで。
やはり見ごたえあり。
人が人に見えない瞬間。
人間ってどこに向かってるんだろう。
絶望だけではないところにかすかな期待をしてしまう。
ロシアという計り知れない国が身近に感じることも。




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by dandanjunjun | 2018-04-09 16:53 | 映画 | Comments(0)

真夜中のパーティー

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ウィリアム・フリードキン監督。
この映画知らなかった。
ごくたまに知人に連れて行っていただくクラブ(っていうのかバーっていうのか)
のママが大の映画好き。
若い頃から美人で有名だったというこの方、70歳を過ぎた今も本当に美しい。
そこにかわいらしさが加わって、「会いたくなる」方。
私が行くと喜んで映画の話をして下さる。
若い頃は映画館に通って心を躍らせて、スクリーンの俳優に目をキラキラさせていたんではないか。
今ももちろん映画は観ているけど、昔の映画の話のときは更にいきいきとして。
何の話だったか忘れたけど、この映画のタイトルが。
観ていなかったので話せなくてちょっと悔しい(笑)
なので次回のために予習。
あらあら観ていなかったなんて、私の馬鹿。
1972年公開。
40年以上前のゲイ社会。
もうこれは、この部屋が社会にもなる。
色んなタイプのゲイがお誕生会に集う。
そこへストレートが混じると。
化学反応のようにそこここでドラマが始まっていく。
詳しいそれぞれのプライベートはわからないけど、まちがいなくみんながそれぞれに苦しみや闇を抱えて、それでも自分を受け入れ生きている。
助け合いながら、時には罵りながら。
相手に言う言葉が(台詞が)自分に言っているようにも聞こえるのは、それだけみんな不安定なのか。
考えれば、自分の感情を自分でコントロールできないって怖ろしい。
そんな怖さと闘いながら死なずに生きていくって大変。
それにしてもゲイを描く映画=ファッショナブル。
複雑で辛そうなのにどこかキラキラして見える。



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by dandanjunjun | 2018-04-04 17:05 | 映画 | Comments(2)

春琴抄

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これは5度目の映画化。
私は初めて。
山本富士子や田中絹代の春琴も観てみたいもの。
さて、三浦友和と山口百恵の映画って、アイドル映画みたいであまり観たことがなかった。
目を瞑っている山口百恵はとても美しい。
抑えた演技というのか、それでも滲み出るカリスマ性のようなものが感じられて、やっぱりスターだなと変に納得。
ただ、佐助の三浦友和がやばいほど男前。
佐助が醜男であってほしい 笑
谷崎の耽美さとか光と陰みたいなのがもっと感じられたらな〜。
やはり2人が美しくてあくまで純粋な2人、これもまたいいのだけれど。


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by dandanjunjun | 2018-04-01 22:28 | 映画 | Comments(0)