2009年 05月 30日
稲妻

成瀬巳喜男監督。
4人兄弟の末っ子が高峰秀子。
バスガイドをしていてしっかり者。
お母さんは浦辺粂子(笑)←何故(笑)?
今回初めてしっかりとした人物像が浦辺粂子さんに感じられた。
何故なら兄弟4人全て父親が違う(笑)
ちょっと浦辺さんの容貌からはそんな破天荒さは感じられないからミスキャストかとも思ったけど、フワフワ流されて、気が付いた時にはそんな人生だった・・・みたいな。
この子供たちプラス姉二人の連れ合いもダメダメだし。すぐ上の姉の旦那は急死。死後お妾さんが赤ん坊を連れて登場。お金をせびられる。「でもね死んだあの人のためになんでもしてあげたくなっちゃうのよ」だって(笑)一番上の姉は、旦那が事業がうまく行かないし借金も。で、パン屋さんと浮気して、そのパン屋さんと妻が浮気してるのに「お金貸して」ってこの旦那プライドなし。そのパン屋は下の姉が旦那の亡きあとカフェを始めるのにあれこれ手伝いをいい事に深い仲に。しかもしかも末妹に言い寄るこの厚かましさ!
一人兄がいるけど、これまた「いた?」ぐらいのもんで。
悲惨な家族を持ち、結婚にも希望を持てず家出をして間借りした家のお隣には、可憐極まりない香川京子がピアノを弾いてて、素敵な兄と二人暮らし。この二人輝いてた(笑)
私が観たこの監督の映画はいつも女が不幸を背負ってる。背負いながらぶつぶつ文句言いながら生きてる。
高峰秀子は「いやになっちゃうわ」ってプンプンして、そこから飛び立とうとする。
けして美しくなく、でも文章で書くほど悲惨でもない、当たり前でまるでどこにでもあるように感じられてしまうのがいつも不思議。
カンヌ映画祭の、ロビン・ライト・ペン。

無駄がなくてかっこいい。
2009年 05月 29日
200本のたばこ

1998年の映画。
もう11年も前なんだ。
クリスティーナ・リッチもベン・アフレックも若いし、弟も出てる。
ケイト・ハドソンが出てたなんて全然覚えてない。
ドタバタでコミカルなかわいい女の子とっても上手。
大晦日のパーティー。
それぞれに期待しながら集まってくる。
曲も懐かしいし、今観てもあんまり古さを感じさせない。
若い時の「大晦日」と言えば大イベント(笑)
どう過したかで次の年の明暗が分かれるらしい。
ただの友達から恋人へ。
恋に落ちたと思ったら、ただの幻想。
でもすぐに新しい恋に落ちる。
他人から自分がどう見られてるか。
パーティーを開いても誰も来てくれないんじゃないか。
とりあえず新年の朝は誰かの隣で目覚めたい。
たばこは不安を隠す小道具。
たばこの煙で気持ちをごまかす。
若ければ若いなりの不安がおもしろいと思える歳になってる(笑)
ポール・ラッドって人はなんか気になる。

2009年 05月 28日
マリアージュ

男女の平等化が進み結婚制度を大昔のまま続けるのは難しくなってる。
フランスのように、籍を入れなくても、子供を生めるようにしている国では、結婚の意義も希薄になってるのかな?日本でも離婚率は上がる一方だろうし、晩婚、結婚しない選択も増えてるだろう。
そんな中、結婚式を挙げる若い男女と、両親、友人などなど列席者のそれぞれの人生が当日混ざり合い、ぶつかり乱れる(笑)
夫婦それぞれが岐路に立っているというか、立たされてるというか、立ちたいと願ってるような。
自由な立場の上での結婚。
夫婦二人がお互い自立した上での結婚。
束縛せず、自由にでもお互いを愛し合う・・・これは難しいだろう(笑)
中に一人初めての結婚式出席というおかまちゃん。
彼女は一人だったけど、なんだか一番ギスギスしないでやわらかかった。
相手に求めて、自分の主張を通すことばかりに気がいってしまうと顔がギスギスしてくるのかも。
やわらかく結婚生活を過したいものだ。
今までに同じレシピで10回以上は作ってるマフィン。
今日初めて手ごたえを感じた(笑)
きっとこれは成功と言える!

バターの温度は大事なんだ。
2009年 05月 27日
BOY A

これは観る側も複雑。
「BOY A」っていうのはおそらく「少年A」。
日本でも数年前にあった事件のその後、罪を犯した少年は少し前に社会に戻って名前を変えて生活するという記事を読んだ。
間違いなく被害者とその家族が存在する。
この主人公の青年は映画を見る限りでは、罪を犯したのはまだ幼く、家庭や学校に希望がない中、唯一できた友達につられてというのがわかる。でも、そこに意思があったと言えば・・・。
10年をしかるべき場所で過ごし、世間とは隔絶されて多感な時期を過した青年を演じてるアンドリュー・ガーフィールドは、その瑞々しさと、不安を抱く眼差しが見事だと思う。
映画はとてもよくできているし、実際「更正」という言葉も分からない子供が犯した罪はどう償えばいいのか私にはわからない。
この青年が本当に過去を捨て、生き続けていいのかどうか。
それともこの青年が選んだように・・・。
最近挑戦している「キッシュ」。
今日は甘くしてお菓子にしてみた。
つまりまた自己流でかってに想像で甘くしたから出来上がったのは不思議な物体(笑)
イチゴのソースでごまかしてみました。
見た目ほどおいしくない。

2009年 05月 26日
この自由な世界で

ケン・ローチ監督。
以前ニュースでイギリスの小学校ではクラスで英語が話せない子がたくさんいるっていうのを見た。
様々な人種と言語で教育現場は混乱してる様子が。
もちろん混乱してるのは社会全体だし、ロンドンに限らず沢山の都市では大きな問題になってるはず。
この映画では様々な移民の人たちを相手に仕事を斡旋する会社で働いていた主人公が不当に解雇され、自分で友人と共同で斡旋会社を作るんだけど、だんだん道ははずれていく。
こういうのは綺麗ごとじゃなく需要と供給の関係で、自国にいられない、もしくは自国に仕事がない人、少しでも安い人件費で働いて欲しい雇用主、両者のバランスで成り立つ関係のはずだけど。
ここで問題なのは、「人」としてのモラル。
どんな状況の人に対してでもモラルを欠いてはいけない。
お金を儲けたい、まともな暮らしをしたいと思うのは誰しも「自由」だ。
この主人公も自分がまともに扱われなかったから、労働者を見下してしまう。
「この自由な世界で」っていうタイトルには皮肉が込められてるみたい。
「お前の子供は俺達の子供より偉いのか」不当に扱われた労働者が主人公に復讐する時のセリフ。
ポーランドから働きにきた青年は貧乏なトレーラー暮らしなのに「お礼」のお金を受け取らない。
「お金がすべてじゃない」
自由な世界は自分を見失ってしまう危険な世界なのかも。
2009年 05月 25日
車の故障
やっと入ったと連絡をもらい、修理してもらってる間にこの街唯一の百貨店(笑)へ。
県の物産展(他県じゃないよ)をひやかしぶらぶらしてたらどなたかの個展らしきものが。
日本人形の個展だったと思います(汗)
お雛様など・・・。
外からすごく目を引く綺麗な色

お人形用なのか少し小さいけど柄はとっても素敵でした。
修理終了・・・部品代・・・たかっ!(泣)
2009年 05月 25日
今、愛する人と暮らしてますか

二組の夫婦がそれぞれ相手をチェンジ。
どこの夫婦にも問題はあるし、結婚後数年たてば情熱も冷める。
この映画はそういういわゆる「浮気」を出会った順番を間違えた「本気」に。
どちらかに子供がいれば4人のうち誰かの感情は変わったかも。
ありえるかありえないかの話より、私としてはアクロバット的なイ・ドンゴンとオム・ジョンファのラブシーン(?)が良かった。イ・ドンゴン好きじゃなかったけど、カッコいいと初めて思いました(笑)
昨日は去年から始めたフラメンコの発表会。
発表するほどの技術もまだ身につけていなかったけど、雰囲気は満喫させてもらいました。
舞台裏控え室

新しいことを初めると、自分にも新発見が(それなりに色々)
これに気がつくのも楽しい。
なにしろ固まってしまっている体だから苦しいけど(笑)もう少し続けてみようと・・・。
2009年 05月 25日
4ヶ月、3週と2日

1987年、独裁政権下のルーマニア。
寮に住む二人の学生。
一人が妊娠、同室のもう一人が手を貸し堕胎する1日。
こういう社会状況で堕胎は認められていないから、「ヤミ」でするしかない。
お金を工面し、場所として使うホテルの予約とヤミ医者の手配。
ほとんど、この友達がする。
本人はうろたえ、体調が悪いと言うが、体はもう待てない状況。
小さなアクシデントが重なり医者に払うお金が足りない。
この医者は、カリカリしてる。
家族を養わなきゃいけないだろうし、ばれたら自分も危険だから気持ちはわかる。
けど、薄汚いヤツだから、お金の後払いは「信用できない」と。
つまりお金の換わりを要求する。
これは、確かに一刻を争う状況で、選択肢はなかったと言われればそうなのかも・・・。
友達のために何ができるかという次元の話じゃない。
納得いかないまま話は進み、友人は約束してあった彼の母親の誕生会へ。
居心地悪いし、楽しいはずもない。
大人たちに囲まれタバコは吸えないし、保守的に「将来の息子の嫁」の品定めみたい。
彼と二人の会話でなんとなく分かったのは、
自分にも起こりうる状況。
そうなったら「結婚」するしかない。
未来を自分で選べないことへの抵抗。
ただ単に友人を思いやって体まで売るなんて尋常ではないけど、(この妊娠した子はちょっと浅墓)
そういう時代に、そういう社会では自分の身を自分で守らなければ将来を手に入れられなかったんだろう。
2009年 05月 21日
大胆な家族

カム・ウソン(王の男)キム・スロ(残酷な出勤)が兄弟で、
二人の父親が末期がんで倒れる。
父親には多額の遺産があるが、北朝鮮に残してきた家族の為、南北統一がなされなければ、そのために役立てるよう(寄付)遺言状が。
これを知った兄が「南北統一」の芝居を打つ。
弟がたまたま売れない映画監督で、ニュースを作ったり悪戦苦闘。
「グッバイ・レーニン」を思い出すけど、こっちははちゃめちゃで笑える。
キム・スロはとてもおかしい(笑)
「南北統一」を知った父親はなんと持ち直して元気になってしまう。
「早く北へ行って家族に会いたい」
映画の半分以上は笑わせてくれるけど、最後に離散家族との対面の場面は涙が・・・。
普通の映画以上にコミカルに描いてはいるけれど、民族の悲しみも伝わってくる。
一家の長である父親のために一生懸命芝居する家族は温かいし、親への尊敬を感じる。
ただでさえ血縁を大切にする(と私は感じる)民族にとって、耐えられない現実なんだろう。
悲しい歴史と、戦後生まれの何も知らない世代のギャップが素直に描かれてる。
押し付けがましくもなく、でもちゃんと悲しみが父親の表情に表れてる。
2009年 05月 20日
chouchou

思い出せなかった、ガット・エルマレ(プライスレス・・・)。
これに出てた。
数年前、オークションで買ったはいいけど、字幕なしで放置。
まだまだ20パーセントにも達してない理解力で一応観終える。
おもしろい・・・と思う。
ガット・エルマレのおかまちゃんは最高にかわいいし。
ステージもおもしろい!
全部理解できないのが悔しい(涙)