BPM

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ローラン・カンテ監督。
90年代、まだ「エイズ」が=「死」だった頃のこと。
act up paris というエイズ活動家団体に属していた監督が、当時の様子を描いた。
これは確かにそういう映画なんだけど。
まず、この団体の会議風景に日本との違いを。
きちんと秩序を設けた上での荒々しい発言。
背景には悲しい現実があって一刻も争う友人たちがいるからこそだし、もちろん自身にも「死」の恐怖が。
怖い  という思いを抱きながら、それでもなんとか食い止められないかと、国と製薬会社に立ち向かってゆく。
「暴力」に訴えるべきか。
話し合いを続けるべきか。
埒が明かない、逃げ腰の相手をどうしたら動かせるのか。
知識をきちんと身につけた上で、同じ席について意見を言う努力。
ごまかせない強さをみんなが持っている。
何故生きたいのか。
社会のマイノリティであったり、なかなか認められない同性愛者たち、薬物で病気に罹った人たち。
いつ死んでもそのときが楽しければ・・・なんて思って生きてはいない。
目に映るものが美しいから少しでも永く。
愛する人のそばで笑っていたい。
この映画、ものすごく「生」を感じる。
どんどん弱っていく身体からもにじみ出てくる「生」。
美しく強い「生」がピリピリと伝わってくる。
良い映画。



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by dandanjunjun | 2018-06-28 14:38 | 映画 | Comments(0)