吉原炎上

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この手のものをちゃんと観てなかった。
公開当時はおそらくまだ私には早かった(大人にはなってるけど)。
wowowでやってたのを途中から、
豪華キャストはもちろんのこと、その一人一人が渾身の演技を魅せている。
正直、名取裕子って2時間ドラマのちょっと固いイメージしかなく。
こんなに綺麗だったのかと見とれてしまった。
美しさもさることながら、女優 と呼ばれる覚悟のようなものが伝わってきて画面から目が離せない。
それは名取裕子に限らず、画面に映る役者さんたちがそれぞれに持ち場を全うしているようで。
なんとも気持ちのよい、内容はさておき。
落語ではよく登場する「吉原」という場所。
「花魁」という言葉は下手すると今で言うアイドルのような存在だったと。
もちろん職業としての内容は全く違うけど。
「良い話」としての 郭話 が多いせいか、ついそんなイメージを抱いて。
でもそれはやっぱり綺麗ごと。
最後のおいらん道中 というのは絢爛豪華で人々を魅了しただろうけど、その支度のためにどれだけの犠牲や苦しみがあったのか。
不思議なもので「女郎」という日陰で蔑まれた存在でも、いつしかそこにプライドが生まれ。
自分の存在を肯定したいと思うのは人としてどこで何をしていたって当然だろう。
「幸せになりたい」と願うのに、真っ暗闇からのスタートで身を削って生きている女たちには「幸せ」の意味もわからない。
そういう光と影を見事に見せてくれた。
まんとも艶っぽい二の宮さよ子、かわいく気風が良いかたせ梨乃、藤真理子ってこんなに良いの?!って知らないだけか。
西川峰子の怪演には腰を抜かすね。
俳優人も良かった。
今更私なんかが言うまでもないけど、これは日本映画の傑作。



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by dandanjunjun | 2018-04-10 11:36 | 映画 | Comments(0)