山河ノスタルジア

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ジャ・ジャンクー監督。
なんで見逃してたんだろう。上映期間と上映時間が悩ましい。
さて、今回は一人の女性とそれに関わる人たちの1999年から2025年。
なんと未来です。
が、そこまで未来を感じさせてはいない。
舞台は山西省から。
シンボルのようにフレームに収まる塔が。
変わらないのはその塔と主人公タオという女性。
友人二人のうちの一人と結婚し子供を授かるが・・・。
とてもゆっくりとした風景の写し方はそのままで、なのに儚く時は過ぎ去り。
ぽつんと一人取り残されてしまった女の物悲しさ。
華やかで楽しかった若い頃の思い出が痛い。
そして何もかも手に入れて外国に渡った男もまた手のひらには残るものがなく。
時代の流れに乗って成功することが幸せだったのかはわからないけど。
変わらずにいられない時もある。
変わらないものを心にしまって人は生き続ける。
中国人は外国に渡り住む。
どこの国にも中華街があって華僑と呼ばれる人は逞しく生き抜いてるように見える。
渡った国で生まれた子供たち、幼くして外国に移り住んだ中国語を話せない人たちにとって、
故郷ってどこなんだろう。
この映画でも英語を話せない父親と中国語を話せない息子が通訳を挟んでけんかをするシーンが。
これで一緒に暮らしてきたなんて。
方や、ずっと首にぶら下げている母親からもらった鍵。
時は過ぎ、人は年をとって変貌するけど、澱のように体のどこか、頭の隅っこに消え去れないものがある。




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by dandanjunjun | 2018-03-29 11:37 | 映画 | Comments(0)