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ジョゼと虎と魚たち

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犬童一心監督。
今朝テレビ(wowow)で。
観出したら止まらない。
前に観たときも良いと思って、どっちが先だったか田辺聖子さんの原作も読んだ。
胸を打たれるのはそのリアル感。
「ご立派な人じゃない」というセリフがヒリヒリした。
そう、みんなご立派じゃないから立ちつくして前に踏み出せない。
踏み出したと思ったのに踵を返してしまう。
誰が悪いわけじゃない。
ジョゼは身障者としてその自分を受け入れてた。
でも特別な自分を好きでもいたかったし、そのままで受け入れてくれる人を待っていたのかもしれない。
別れたあと、車椅子に乗るジョゼは自立してた。
別れがあったからできた自立だとしたらそれは無駄じゃない。
ジョゼの家を出たツネオを待っていたのが元カノだったのは解せないけど、それが人の弱さでもあるのか。
ファンタジーでもない限りどこかにリアルを求めてしまう。
近頃観た
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これは。
阪本順治監督。
藤山直美と聞けば「顔」が面白かったからか期待が大きすぎた。
藤山直美でなければ退屈してしまったかも。
これは私の主観で、話題にもなってるし、ラストは意表を突くもので面白いと評判なので余計なことは言いたくないけど。
今時の団地って、大阪とかはこうなの?
ステレオタイプの煩いおばちゃんが入り口付近でこれ見よがしに井戸端会議。
虐待してる親が団地の自治会長に立候補したり、会合にも顔を出してあれこれ騒ぐ。
もっと陰湿なくぐもった集合住宅だからこそ起こることも想像を超えたりする気が。
強烈な印象を与える「団地」というタイトルにしては一つ一つが弱くて最後も???。
やっぱりどこかに膝を打つ場面が欲しい。
by dandanjunjun | 2016-08-19 20:01 | Comments(0)