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時が過ぎて

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作品名ビフォア・ミッドナイト
うっかりしてた。
2作目で終わったとばかり。
予習の為2作目を観てみたら、確かに含ませた終わり方。
なるほどそうなったのか。
ドラマチックな出会いとロマンチックな再会。
こういうものは幻として心の中にいつまでも残るが、ただそれだけの方が美しい。
しかし、これは強引にも現実に持って行ってしまった。
確かにどちらか片方でも足を踏み出せばそれはあっという間に幻ではなくなる。
面白いと思うのはそういうことは紙一重でどうにでも転がっていく。
当たり前のことなんだけど、すれ違った過去が存在するといつもそこにすれ違う危険が孕みそうな気がしてしまう。
勢いで行ってしまった時よりもより慎重になるような。
運命の出会いって存在するのか。
混じり合わなければそれは持ち堪えられるかもしれない。
だけど、生活というものがそれを色褪せたものにしてしまうんじゃないかと。
まだ上映中なのであまりしゃべっちゃいけないけど、とにかく相変わらず2人はしゃべる。
だけど聞いていてちっとも飽きない。
2人の言いたいことにいちいち頷く自分がいる。
同じ世代のせいもあるのか、2人の求めるものがなんとなく理解できる。
相手に対する要求とか、今の自分の位置だとか、いろんなことに迷っている。
もうすっかり出来上がっているはずの自分なんだけど、時々子供のように些細なことに躓き迷う。
それでも確かなものがあるってことになかなか気がつかない。
一生懸命作り上げているものが目に見えるもの、目に見えないもの、どちらか一つくらいはあるんじゃないかということを少し感じた。
手放したくないと思ったものは、間違いなくいつまでも大切なもの。

by dandanjunjun | 2014-01-19 22:46 | Comments(0)