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光のほうへ

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北欧の人の顔立ちと言うのが、特に寒い冬の雰囲気に伴い、いやに白っぽくというのか、陶器、白磁の陶器のように冷たいだけじゃなく輪郭が浮き出たように、まるで絵のように見えてしまう。
ちらっと見かけたこの映画のチラシもそれが写真なのか絵なのか判別できないような不思議なものだったような記憶。
あまりの暗さ(私の印象)に見る機会を逃していたというより、好んで見なかったのかも。
録画したので見ることにする。
やばい。
もう途中から苦しくて見たくないのに、でも絶対見たいみたいな(笑)。
まだあどけない兄弟の、生まれたばかりの弟に向けて口にする「かわいいね」という言葉と、その眼差し。
育児放棄してる母親についてはあまり触れていないはいないが、あきらかに兄弟二人で生き延びている模様。
こんな映画を観てしまうと、
「デンマークってどんな国?」
って、むちゃくちゃ悲惨な状況なのかと思いきやそうでもないらしい。
つまり、こういう底辺を這いずるような生活を強いられる人たちや、その子供たちは、どこの国にもいるし、もしかしたら抜け出せる術はあるのに流されてしまい悲しい結果が待っていることもどこにでもあるのかもしれない。
なんとかそこから這い上がり、誰かを守って生きていくという選択を、しようと思えば叶えられる。
それが光のほうへ行くってことか。
とにかく、胸を針で刺されるような痛みがところどころに。
痛い映画ではあるんだけど。
悲しい過去を背負っているとは言え、この兄弟幸いなことに愛情深い。
ということは、存在が語られない父親に愛情を注がれた記憶があるのか、
もしくは、母親が以前は子供に目を向ける優しさをもっていたのかと想像してみる。
どんな子供でも、誰かからの愛情を必要とし、
それを受け止めた記憶は体に染み付いているんじゃないか。
兄が誰かからの愛情を受け、弟はその兄からの愛情を受ける。
たとえ母親から愛されなかったとしても、もしかしたら、その誰かからの愛情が確かなものなら、
光のあるほうへ向かっていけるのかもしれない。
by dandanjunjun | 2012-11-28 11:43 | 映画 | Comments(0)