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我らが愛に揺れる時

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この邦題からはさっぱり意味がわからないけど。
中国映画。
離婚して子供を妻が引き取っているが、子供は現在の夫を父親と思っている。
この新しい父親の笑顔がもの凄くて(笑)良い人丸出し。
ある日子供が熱を出し、調べてみると骨髄移植をしなければ2,3年の余命と宣告を受ける。
前夫にも連絡し調べてみたが二人とも結合しない。
望みは兄弟しかない。
と言う場合、いったいどうするのだろう。
私は迷いなく主人公と同じ道を選ぶ。
つまり前夫ともう一人子供を作る。
前夫は若い女性と再婚し幸せに暮らしている。
自分も申し訳ないほど良き夫に恵まれてこれまでは幸せだった。
でも愛するわが子を救う道が他にないなら。
私の夫の友人の子供も同じ病気に罹り。
唯一結合したのは3人目の弟だった(病気になったのは2番目の男の子)。
運よくその子は今は元気に野球をしている。
そんなことが頭にあるからか、そのまだ生まれていない子供だけが唯一の救いと思い込んでしまうのかも知れないが。
可能性があるのならやらずにはいられないだろう。
たとえ前夫の妻や、自分の夫が苦しんでも。
ただこの稀に見るシチュエーションで、私が思うに不幸中の幸いではないかと。
前夫の妻は、夫を深く愛している。
若くてなかなか現状を受け入れたくはないが、おそらく優しい人なんだと。
なので夫を許し、その子を助けたいと願う。
そして、現在の夫が本当に驚くほど分別のある人。
もちろん自分の子として愛しているからでもある。
と、こんな風に一歩間違えればドロドロになって子供を助けることができなくなってしまいそうな状況ではあるが、なにしろみんながこの子を愛し、そして善良な人たちなんだと思う。
映画は結論というか、結果を映さず、その夫婦2組の選択だけで終わる。
辛い選択ではあるけど、この場合の愛は子供に対する愛と、その子を愛する親の愛。
男女の愛はそれにかき消されるのではなく、相手を思いやる愛だ。
Commented by Qtaro-mama at 2012-07-12 19:18
この作品の1つ前のが大好きで、これはどうなんだろう?と思ったら、なんか今までありそうでなかった話しで、私は凄く楽しめました。
自分がその立場になったら、子供を救うためだったら、同じようなことを考えるかもしれませんよね。
Commented by dandanjunjun at 2012-07-13 14:00
Qママさん
なんか涙を誘う病気のお話かと思ったら、もちろん深刻ではあるけど大人同士の葛藤が描かれてるし、頷ける内容と言うか、そうするべきだと思えて。話もそこで終わってしまうので。
私も他に道はないような気がしました。
前の作品って「北京の自転車」ですか?
これも観てみたいです。
by dandanjunjun | 2012-07-11 13:28 | 映画 | Comments(2)