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夏時間の庭

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オリヴィエ・アサイヤス監督。
上映中、時間が取れなくて見逃していた作品。
オルセー美術館20周年企画として作られただけあって、美術品がたくさん。
母親の遺した家、美術品、思い出を、3人の子供たちが分け合う。
遺産相続というのは耳にする限り、日本では問題がおきやすいデリケートな場合がありそう。
映画では、3人の兄弟がそれぞれ思惑が異なるんだけど、みんな一様に「決まったことには従う」と言う。
自分の意思は伝えた上で、他の二人の意思が自分とは違うなら受け入れるということだろう。
これってさらっと当たり前のようだが、日本ではそうならない話をよく耳にする。
大切なのは残るものたちが、心地よく過ごせること。
母親もそれを願っていたし、そう仕向ける努力もしていた。
子供には「手放しなさい」ときちんと整理をし、子供もそれに従った。
気持ちが、思い出がないわけじゃないから、寂しさはもちろんあり、それは孫娘までもが感じることだった。
庭で過ごした、家族の思い出はは消えない。
美術品の扱い方も、この映画の魅力かも。
美術館でなく、家庭で家を飾る花瓶。
無造作に価値のあるものとは知らず、庭で摘んだ草花を生ける。
その家で働いた老女に一つ分けるのは、気に入ったものをと。
そのものの価値は、使った人のもので、それが全てじゃないか。
美術品としての価値とは違うもので、とてもとても大切なもの。
私は子供に何を遺そうか(笑)

ものもちの良い私。
主人が独身時代に使っていたと思われる「porter」のバッグ。
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くちゃっとなるのが嫌いだけど、捨てるのも忍びなく大切に(笑)しまってあった。
今回、日の目を見たのは、私がバッグ作りを断念したから。
面倒くさくて(笑)
しかし、作ったモノたちをくっつけるものが欲しくて、このバッグに白羽の矢が(笑)
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ここのバッグはとにかくポケットが多い。
多すぎて、あることを忘れてしまう。
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裏はこんな感じ。
by dandanjunjun | 2010-03-03 13:58 | 映画 | Comments(0)