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松田優作「SOUL RED」

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昨夜は駆け込みで映画館へ。
いつもなら10分は予告を流してるはずなのに、もう始ってた。悔しい。
昨年、没後20年でテレビでもドキュメンタリーを見た。
当時の縁の人たちからのコメントを集めたり。
この映画は、主に映画製作に関わった人たちと、現在活躍中の役者(松田優作から影響を受けた人たち)、最後に彼の息子たちからの言葉を織り交ぜながら足跡をたどる。
私はリアルタイムにこの人を追いかけてたわけじゃない。
「太陽にほえろ」や「探偵物語」といったテレビ番組を兄と観ていたぐらいの記憶。
何年か前に「探偵物語」を見直してこの人の魅力を再認識。
ただ、ハードボイルド系の映画はまだ手をつけずにいる。
理解できるのだろうかと言うのは、この映画を観た後でも疑問が残る(笑)
ただワンカットのどの顔にも魂がこもっているというか・・・。
昨日はその顔をスクリーンで観れたことがとても贅沢に感じた。
たった40歳というのは、今自分がその歳に立っているから余計感じることだろうが、40歳の私に何ができるか。
この人はたった40歳にして、全てわかっていた。
自分にとって何が「イエス」で何が「ノー」なのか。
しかもそれを回り全てにわからせる術を持っていた。
術というのではなく、この人の全身から発していた何かがそうさせたのか。
ある脚本家は「生きてる死んでるは何の意味も持たない」と言う。
自分はいつも優作を感じ、自分が何をする時であっても、それが正しいのか自問自答する。
その基準は優作だと。
この人に恥ずかしくない仕事をしたいと、たくさんの人々に思わせる。
生きていく上での道しるべに、たった40歳で逝った一俳優がなれるとは。
この人はいったい何者だろう。
「天才」としか凡人には表現できないのが悔しい。
by dandanjunjun | 2010-02-11 12:09 | 映画 | Comments(0)