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あぁ、結婚生活

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戦後間もないアメリカ。
クリス・クーパーとパトリシア・クラークソンは傍目には穏やかな夫婦。
お互い愛し合っていないとは言えない。
ただ、夫には不満が。
妻は自分とは愛し方がちがう。
このずれは埋められない。
それを埋めてくれたのが若く美しい戦争未亡人(レイチェル・マクアダムス)。
夫を亡くし、一人ひっそりと暮らしていた生活に現れた、優しい男。
お互い愛を確認はするものの、男には妻が。
この男の友人がピアーズ・ブロスナン。
出てきた途端「取られるな」と(笑)
若く美しい愛人に心を奪われる。
このプレイボーイはなかなかスマートに計算高い。
男が妻に離婚を切り出せず、薬を飲ませようと、手を震わせながら計画を立てている時に、妻の浮気を発見。
相手は良く知る男。
見た目以外何もない男。
妻は穏やかだが、激しい愛と、体の結びつきも常に必要で、しかし夫と別れる気は毛頭ない。
それどころか、自分がいなくなってしまったら夫はどうなってしまうかと心配する。
そういう状況を逆手にとって、友人は見事若い愛人を手中に収める。
なかなかしたたかな大人の恋愛模様。
とても現実的で、見ていてすっきりする。
騒ぎ立てず、いつも穏やかにこっそりとそれぞれが自分を満足させるために手を尽くす。
恋に落ちることだけは、予測も計算もできないけど、その後の成り行きはどうにでもなる。
燃えるような、自分を見失う恋は二種類に分かれるようだ。
自分や、家族のために封印できる気持ち。
きちんと整理して長く続けさせる現実的な愛。
どちらにせよ、心中がどうあっても全てかき消してしまう狡さが大人ならでは。
Commented by Qtaro-mama at 2010-02-09 17:40
なんか凄い邦題ですね(笑)。この前、テレビで途中から見たけど、いまいち意味が分からなかった。初めから見た方が事情が分かりそうですね。
下のアルモドバル、たしかに盛りだくさん過ぎて既に忘れてしまった部分が多いです。覚えてるのはペネロペの美しさぐらい。
また見ようかな。
Commented by dandanjunjun at 2010-02-10 10:55
Qママさん
原題を知らなかったけど、やっぱり内容とは少しずれる気がしますね(笑)短い作品だし、私は何もなかったかのようなあの最後のシーンが案外好きです。是非最初から見てみて下さい。私も「抱擁のかけら」もう一度観たいと思ってます。まだ忘れてはいませんが(笑)どうしても字幕に気をとられてもったいない気がしてます(笑)もう一度じっくりと。
by dandanjunjun | 2010-02-09 12:17 | 映画 | Comments(2)