どですかでん

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黒澤監督の初カラー作品。
当時は興行的には失敗だったそうだけど、面白かった。
舞台は、遠くにビル群が見えるが、掘っ立て小屋の集まった貧しい土地。
モノクロからカラーにという変化をどう扱っているのかはわからないけど、
「どですかでん」と言いながら汽車を運転する青年の描いた絵が部屋中に貼られ、そこに昼間は陽が差して
ちょっとステンドグラスみたいに見えたり、夜は部屋中鮮やかな壁紙のように見えてカラーならではの魅力。
他にも、労働者二人は赤と黄色の部屋で、奥さんの洋服も赤と黄色(笑)途中夫婦交換しちゃったり。
モダンで美しかったのは浮浪者の父親が妄想する豪邸。
色んな色に想像して、最後はゴールド!
俳優は粒ぞろいで、一番は三波伸介!子沢山なのに、全部自分の子じゃないみたい(笑)
伴淳三郎、奈良岡朋子、田中邦衛ととにかく贅沢に楽しませてもらいました。
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# by dandanjunjun | 2009-04-01 11:56 | 映画 | Comments(4)

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ジェイン・オースティンは読んだことない。
映画で観たのは
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「いつか晴れた日に」もそうかな。
ジェイン・オースティンを理解してたらこの映画もっと面白く観られたかもしれないけど、
知らなくても思ってた以上に面白かった。
「読書会」日本ではあまりなじみがないけど、
一冊の本について集まった人たちの感想を聞くって面白そう。
ブログでも、同じ映画の感想が人によって様々だから、読ませてもらうと面白いし、
新しい発見がある。
年代も環境も違う人がそれぞれ案外主観的(笑)に作者の意図や、登場人物について語り合う。
もっと退屈で堅いイメージだった「読書会」だけど、
ちょっとやってみたくなった。

週末TSUTAYAが100円レンタルだったから、
久しぶりに「ガープの世界」
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何年ぶりだか覚えてないけど、好きな映画。
この映画たまに思い出す。
今観ても面白いし、グレン・クローズがすごく良かった。
これは映画で観た後、原作も読んだ。
当時の私には刺激的だったはずだけど、今でも充分刺激的。

「つめたく冷えた月」も。
人間の(私の)記憶がいかに曖昧かということを思い知らされた(笑)
私は記憶の中のあるシーンを久しぶりに観たくなって借りたのに、
そんなシーンはなかった。
似たシーンはあったけど、ちょっと違う。
わたしの妄想だったのか・・・。
それでもやっぱり良い映画だったけど。
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# by dandanjunjun | 2009-03-30 14:53 | 映画 | Comments(0)

PARIS

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8時からの上映で観客2人。
今まで見たジュリエット・ビノシェの中で、私には最高に素敵だった!
問題はたくさん抱えてるけど、疲れた顔もとっても綺麗だった。
大袈裟じゃないパリの色んな顔が見られて2時間以上の長さも気にならない。
たくさんの大人が抱える問題と複雑な感情が、どれも瑞々しく感じられるし、
若さに対する引け目や、老いる怖さも少なからず感じられる。
年をとるのは素敵なことだけど、ふとしたことでつまずいた時、立ち上がる気力が少しずつ衰える。
それでも立ち上がろうともがく姿は、滑稽だったりするかもしれないけど、愛おしい。
役者さんはみんな上手い。
それぞれが自分の演技で、ちゃんと生きてる感じがした。
中でも、ファブリス・ルキーニは大学教授で、生徒に恋をするが、
それを弟夫婦に話したら、「アプローチはしたのか?」って(笑)
日本のモラルなら「生徒はまずいだろう」ってことになるはずだけど、
ここで重要なのはアプローチの仕方。
ストーカーまがいの行動にしか出られない情けないいい年のおじさん。
けれど、天使のような女学生はあっさりベットへ。
とは言え、手に入れたわけじゃない。
若い女の子に振り回されたり、自分の地位に不安を感じたり、
弟を羨ましく思ったり、中年男性も複雑。
ストーリーの要には「死」っていう大きな問題がある。
辛い別れや、死の恐怖だけを感じるわけじゃなく、
それも人生として時は流れていく。
いろんな人生が交差していく中で、「生きてる幸せ」がたくさんある。
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# by dandanjunjun | 2009-03-27 10:48 | 映画 | Comments(0)

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この邦題古めかしい(笑)
でもこの優等生ギャルって、リース・ウィンザースプーンです。
永遠の童顔マシュー・ブロデリックが先生役。
何故これを観ようと思ったのかというと、
監督がアレクサンダー・ペインなんです。
アバウト・シュミットも好きだけど、
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この映画が好きで、以前の作品が「優等生ギャル・・・」。
この「サイドウェイ」は二人の男がバチェラーパーティーみたいに、結婚前に旅をする。
ワインが好きでちょっと堅物な男と、落ち目の芸能人。
これサンドラ・オー(グレイズアナトミー)も出てる。
なんか、大人の映画って思った記憶が。
派手な作品じゃなかったのになにか賞もとってた。
2本ともコメディなんだけど、シュールな感じっていうのか。
凄くおもしろいのに、ゴテゴテしてなくて、強烈なパンチはないのに心に残る映画。
それにしても、リース・ウィンザースプーンって良い。
鼻が少し上向きで、鼻の穴が見えるのが気になってたけど、
その鼻息の荒さが優等生ギャルっぽくて面白い!
ちっぽけな人生とか、ささやかな希望とかそんな普通の誰もがしてることなんだけど、
やっぱりそのつど一生懸命でみっともないのが人生。
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# by dandanjunjun | 2009-03-26 15:40 | 映画 | Comments(2)

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ショーン・ペン監督
大学を卒業して旅に出る。
そういう若者もいくらかいると思う。
目的は様々だろう。
この主人公は親に対する反抗や好きな文学から理想を求めて旅立つ。
車も捨て、お金も燃やし、自分の体一つで。
物質的な世の中に嫌気がさし、その象徴である両親に背を向けて。
父親役のウィリアム・ハートが老けてしまってた。
両親は確かに不仲で、見るに耐えない夫婦関係だったにしても、
彼に愛情は注がれていた。
そうでなければ、放浪中、沢山の人との貴重な交わりはなかったんじゃないかと思う。
ヒッピーの夫婦には、同じように旅立ってしまった息子がいた。
「両親に連絡してあげて」私も同じ気持ちだった。
実際彼が消息を断った後の両親は打ちひしがれる。
自分達の手の届かないところに行ってしまった息子を想って泣き崩れる日々。
2年間の放浪の後たどり着いた荒野で、ようやく自分が求めていた生活。
皮肉にも、その生活で気が付く。
「帰ろう」とするのに・・・。
私はもう親の立場で観てしまうから辛い。
でも、頑なに自分の理想を追い求めた彼は不幸じゃなかったことは理解できる。
ただ自然が、荒野が厳しすぎた。
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# by dandanjunjun | 2009-03-26 14:51 | 映画 | Comments(0)