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おやすみなさいが言いたくて

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前後したけどまたジュリエット・ビノシュ。
夫役は髪が長くて気が付かなかったけど「真夜中のゆりかご」の主演俳優。全くわからなかった。
若いかなとは思ったけど。
「地雷を踏んだらサヨウナラ」みたいな戦場カメラマン。
待つのが女だったら。
いや、辛いのは同じだけど、太古の昔から闘う男を女たちは待っていただろうから、諦めとは違うのかもしれないけど、どこかで「その時」を予測しながら待てるのかもしれない。
対して男が女を待つというのは歴史的にもまだ稀。
アフガニスタンで自爆テロをする女性を撮り爆発の巻き添えになるカメラマン。
一命はとりとめ家族の元に無事帰って来る。
まだ幼い娘と多感なその姉。
無邪気に帰りを喜ぶ次女と複雑な長女と夫。
待つ身の辛さ。
夫がもう無理だ別れようという気持ちはわかる。行くなと言う代わりに別れようと言ったんじゃないか。
止められない。
だって誰かがやらなければならないことをしている妻に「やめろ」って。
情熱を持って怒りを写真に写して誰かを助けようとするのは勇敢なこと。
だけど本当に危険だから誰だってできることじゃない。
でもそんな危険な場所で生きている人は全然いなくならない。
紛争、戦争世界中でなくなったことなんてないし、この先なくなる見通しもない。
忘れられた場所で不幸に生きている人がいることを誰かがつたえなきゃいけない。
誇りをもつべき行為ではあるけれど、それが家族であるなら複雑だ。
覚悟ができる日は来ないかもしれないけれど、愛してるという気持ちだけなのかもしれない。

by dandanjunjun | 2015-11-25 23:09 | Comments(0)