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キッズ・オールライト

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まずはアネット・ベニングっていくつなんだ??
たしかご主人は「バグジー」で共演したウォーレン・ベイティ。
この映画ではジュリアン・ムーアと夫婦なんだけど・・・。
と、調べたところまだ54歳で歳の差婚だったのですね。
あんときも貫禄あってもっと年上かと思ってたら案外若いんだ←失敬な。
まあ、そんなことはよし。
娘役はこの前「永遠の僕たち」でかわいいショートヘアだったミア・ワシコウスカ。
ゲイカップルが精子バンクからの精子(同一)でそれぞれ妊娠出産し、現在は4人家族を築いている。
というと、確かに珍しい設定で、おそらく大きな苦労をして歳月を作り上げてきたのだろうとは思うけど。
結婚18年にもなれば、どう見ても普通の男女夫婦とあまり大差はなく。
加えてわかり易く見えてしまうのは、明らかにアネット・ベニングが金銭的に家計を賄い、ジュリアン・ムーアが家庭で子育てをしているというように、男女の夫婦のように立場がはっきりと分かれている。
性格的にも、几帳面で口うるさいアネット・ベニングは男っぽく見え、はっきりしないジュリアン・ムーアが女っぽく見える。
ちょっと違うのは、普通なら離婚した父親に会ってみたいというところを、精子提供者に会ってみたいと子供たちが考え始めたこと。
行動に移す子供たちに母親二人は焦り、自分達も会うことにする。
で、父親がマーク・ラファロ。
何気に好きなので(笑)以下、多少マーク・ラファロ贔屓になっているかもしれない。
この精子提供者は言ってみればワイルドな自由人。
本来自由を貫き自分達の意思を通し今を築いた二人の母親が自由人なのかと思いがちだが。
二人は真面目に夫婦生活というか家族を築いている。
なんとなく一緒に仕事を始めたマーク・ラファロとジュリアン・ムーアが関係を持ってしまう。
ジュリアン・ムーアはおそらく夫(アネット)から無言の威圧を受けてきた様子。
自分はダメというか、認めてもらえてない、その上性生活も冷えてきている。
魅力を感じてもらえなくなっていたところへ熱い視線を感じその気になる。
でもね、一度だけの過ちなら、そういうこともあるんだ、男でもいいんだ。
という風に水に流せるけどね。
どんどん本気になっていくマーク・ラファロと一緒に激しく燃えているかのように見えたが・・・。
アネットにばれた途端、「私が間違ってた」と許しを乞い、追いかけるマーク・ラファロを除外する。
そうこうしてるうち長女の大学入学で巣立っていく日が。
結局、4人肩を抱き合い家族を確認するというラスト。
えっ?一時は父親を感じた精子提供者は?
なんと哀れにもいなかったかのように抹殺されてしまう(笑)
確かにひょっこり現われて父親面されたら嫌だけど、子供たちだって初めての男の家族を眩しく見ていたのに。
精子提供者だって、突然現われた「家族」を受け入れ一生懸命変わろうとしていたのに。
あんまり惨めなので、これはちょっと納得できないな~。
男女だって、女同士だって、男同士だって、長く生活を共にすれば綻びも出てきて当たり前。
魔が差したとはいえ、その気にさせた責任だってある。
侵入者を悪者にして済ますのはなんかな~。
by dandanjunjun | 2012-07-05 14:29 | 映画 | Comments(0)