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人生に乾杯

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ハンガリー映画。
ハンガリーという国に明るくないので、とっかかりというのか、映画をどこから観るのかって言うのがあって、入り込むきっかけを探す。
50年前の回想シーンから始るから、歴史もよく知らないので頭がぶれるっていうのか・・・。
ところが、見えてくる。
静かに、少しずつ。
と思ってたらちょっとスピード感まで出てくるし、後半はラストに想いを馳せる。
年金では暮らしていけない老夫婦。
出会いはロマンチックだったけど、それはもう遠い昔。
残り少ない人生なのに生活すらおぼつかない。
そんな二人に情熱を思い出させるきっかけというよりは切羽詰ったっていうのか。
情熱なんて結婚したらあっという間になくなって、あったことすら忘れてしまう。
50年の夫婦生活で、お互い持病を抱えながら、それでも心のどこかで労わりあう。
そんな表情がこの二人の夫婦の歳を忘れさせてしまうほど。
びっくりする展開だけど、いつもお互いを気遣い、軽くやきもちやいてみたり、美しいと妻を褒め称えたり(笑)
この女優さんは本国でも人気らしいけど、地味な表情でさらっと口にするセリフが絶妙。
けして欲ではなく、ほんの少しの希望。
日本でもお年寄りを敬うという気持ちが薄れている昨今。
人生を積み重ねた、経験を積み重ねた先輩に敬意を表する気持ちを持ちたい。
衝撃のラストは複雑な気持ちで見たけど、この選択はきっと正しい。
楽しくて、面白く、しかもためになる、良い映画。
Commented by zucchini0315 at 2010-09-02 09:25
ハンガリー人ってさ、なんか日本人に近かったよ。演歌調っていうか。ドライな印象の欧米だけど、ウェットな感じ。歴史的にそうなったんだろうけれど。
オペラとか安くて友人は二ヶ月くらい滞在して毎晩楽しんだとか。物価は安いし食べ物も真っ赤(パプリカだらけ辛くない)。

ブダペストは本当に美しい町でした。

ハンガリー映画は観たこと無いからチェックです♪
Commented by dandanjunjun at 2010-09-02 11:34
zucchinioさん
控えめで硬そうな感じだったから、日本人に近いのかもね。内陸国だから、奥さんが「海を見たい」って言ってた。最後まで叶わなかったけど。なかなか滋味のある映画と思います。
by dandanjunjun | 2010-09-01 12:05 | 映画 | Comments(2)