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12人の怒れる男

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ニキータ・ミハルコフ。
シドニー・ルメット監督のも、かすかに記憶には残ってる。
暑そうな部屋でのやりとりは印象的だった。
折りしも今日は、裁判員裁判による、初の性犯罪の判決がおりる。
自分にはまだ関係ないものとしか思えないが、実際裁判員になることもありえないことではない。
11人が有罪と簡単に結論を出すなか、一人が無罪と主張する。
それから12人それぞれの人生が浮き彫りになっていく。
こういうの見てると、ほんとに人は様々で、ひとつのことに人の数だけ答えがある。
しかもその答えは変化する。
ほんの少しのきっかけで真反対の考えが浮かぶ。
これが人間であり、感情であると思う。
でもそれほど繊細なものが、繊細な人間が、人間を裁く。
事細かな状況証拠や、被告人の生い立ち、社会における立場を考慮して、答えを出さなければいけない。
罪は消えないし、見る目によって変わらない罪もある。
この映画での結末を、今だから考えさせられる。
by dandanjunjun | 2009-09-04 11:02 | 映画 | Comments(0)